タロットの歴史




[0] タロットの歴史

投稿者: 管理人 投稿日:2019年 8月21日(水)11時32分37秒 

そもそもタロットはどのように生まれたの?
タロットの歴史について投稿します。
※間違いがあったら指摘してください。





[1] (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 8月22日(木)12時17分53秒   返信   編集済

タロットの起源については未だ多くの謎が残されていますが、現在では15世紀半ば、イタリアで誕生したという説が最も有力です。

ここで問題です。
当時の人々はタロットをどのような目的で使用していたでしょうか。
①観賞目的
②ゲーム
③占い
④コレクション

正解はのちほど投稿します。



[2] (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 8月23日(金)00時57分58秒   返信   編集済

正解は③のゲームでした。

タロットは15世紀半ばから18世紀後半まで(日本では室町時代中期~江戸時代中期まで)は、主にカードゲームのために用いられていました。
現在でもフランスや旧ハプスブルク君主国諸地域(中央ヨーロッパのオーストリア・ハンガリーなどの諸国)ではタロットカードを用いたゲームが盛んに行われているようです。

ちなみに同様のカードゲームには有名なトランプがありますよね。
以前までは、タロットから大アルカナにあたる絵札が除かれてトランプが誕生したと考えられてきましたが、現在ではトランプから派生してタロットが誕生したとするのが有力な説であるそうです。
トランプを豪華にしてもっと面白くしようと考えたのかもしれませんね。

では、トランプの源流はどこにあるのか?次回はそこを探っていきたいと思います。

※画像:「The Tarocchi Players」1440年代ミラノ ボロッメオ家の壁画に描かれたもの



[3] (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 8月26日(月)01時04分28秒   返信   編集済

前回の投稿において、タロットの源流はトランプであるとする説が有力であると書きました。

では、ここで問題です。
トランプが誕生したと考えられている場所はどこでしょうか?

①イスラム圏
②モンゴル
③エジプト
④中国
⑤ヨーロッパ
⑥アフリカ
⑦インド

正解はのちほど投稿します。



[4] (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 8月26日(月)12時06分59秒   返信   編集済

正解は④の中国でした。

12世紀以前の中国に「葉子」というトランプの一種があり、これがイスラム圏を経由してヨーロッパに普及、タロットの祖になったというのが現在最も有力な説であるようです。

それぞれのスート(suit・現代のトランプではスペード・クラブ・ダイヤ・ハート)等の変遷を時系列に見ていくと、

【葉子(明代)】十字門・万字門・索子門・文銭門(門はスートと同義)
【イスラム圏のカード】ダラーヒム(貨幣)・トゥーマーン(カップ)・スユーフ(刀剣)・ジャウカーン(ポロ競技用のスティック)に変化。さらにマリク(王)、ナーイブ(総督)、ナーイブ・サーニー(第二総督)の3種類の絵札が追加。カップは漢字の「万」を逆さにみたものから変化したとの説あり。
【14世紀前半イタリア】ポロが普及していなかったことからポロ競技用のスティックが儀式用の杖に変化。
【14世紀前半のスペイン】ポロが普及していなかったことからポロ競技用のスティックがこん棒に変化
【15世紀後半のフランス】この時点で現在と同じスペード・クラブ・ダイヤ・ハートに変化。また前述の3種類の絵札のうち騎士が女王へと差し替えられ、valet(従者)・dame(女王)・roi(王)となる。
【イギリス版】valet→jackに、dame→queenに、roi→kingに変化

こうした流れを見ていくと、タロットのスートはイスラム圏のカードと非常に似ていますね。ヨーロッパにトランプが渡った後、早い段階でトランプからタロットが派生したのかもしれません。
長くなりそうなので続きはのちほど投稿します。

プレイングカード(トランプ)の画像:
中国版(1400年頃)
イスラム圏(マルムーク朝のカード)カップのキング※偶像崇拝を避けるため人物は描かれず、文字で説明がある。カードの縦横比は中国のものと近い感じ
フランス版:各スートのroi(王)・dame(女王)・valet(従者)。スートごとに固有の人物が割り当てられているのが分かる



[5] タロットの歴史③

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 8月31日(土)12時47分28秒   返信   編集済

前回までタロットのいわば「前身」とも考えられるプレイングカード(トランプ)の歴史について書きましたが、今回からタロットの歴史について記していきたいと思います。

早速ですが、いつも通りクイズです。
以下の4枚のタロット(STRENGTH)の画像を古い順に並べてみてください。

正解はのちほど投稿します。



[6] (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 9月 1日(日)22時59分0秒   返信   編集済

正解は、④→②→①→③の順でした。

下に時代順に並び替えた画像を載せましたが、それぞれのカードが誕生した時代・場所は左から順に、
15世紀中頃(ミラノを中心とする北イタリア)→16世紀初頭(イタリアのペルージャ)→18世紀中頃(イタリアのミラノ~フランスのパリ)→20世紀初頭(イギリスのロンドン)
になります。

1450年頃から1910頃までなので、ざっと450年に渡る長期間の変化を見ていることになります。
製作場所も一カ所ではなく、イタリア→フランス→イギリスとヨーロッパの広範囲に渡っていますね。

さて、ここで面白いことに気が付きませんか?注目してほしいのは1番左のカードと2番目のカードです。
半世紀も経っているのに、何だか、かなり(悪く言うと)ショボくなっているような。。。
普通は時間が経つにつれてだんだんと豪華・綺麗になっていくと思いますよね?実際に2枚目→3枚目→4枚目はそうなっていますし。

次回はこの2つのカードが作成された間に何が起こったかについて投稿したいと思います。



[7] タロットの歴史④

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 9月 6日(金)14時15分24秒   返信   編集済

前回の投稿では、時代ごとのタロットカードの変化を見ていきました。
その中で、注目すべき変化があると書きましたが、それは以下の2枚のカードの変化です。

1枚目は『ヴィスコンティ・スフォルツァ版』と呼ばれる現存する最古のタロットカードで、1440年代にイタリア・ミラノで作られたと考えられています。

2枚目は『ローゼンワルドデッキ』と呼ばれるカードで、1500年代初頭に同じくイタリアのペルージャ、あるいはフィレンツェで作られたと考えられています。

同じ「STRENGTH(力・強さ)」のカードでありながら大きな違いがありますね。明らかに古い『ヴィスコンティ・スフォルツァ版』の方が豪華です。
ここでクイズです。なぜタロットカードにこのような変化が生じたのでしょうか?

今回は選択肢はありません。正解はのちほど投稿します。



[8] タロットの歴史④-正解

投稿者: 管理人  投稿日:2019年 9月10日(火)11時25分28秒   返信   編集済

正解は、「木版によってタロットカードが大量に印刷されるようになった」です。

つまり『ヴィスコンティ・スフォルツァ版』は手書き、『ローゼンワルドデッキ』は木版印刷で作られたということになります。

ご覧になって分かる通り、『ヴィスコンティ・スフォルツァ版』は金箔などをちりばめた豪華なデッキで、ミラノの支配者であったヴィスコンティ家およびそれを継いだスフォルツァ家が画家にオーダーメイドで作成させたものです。
一方、『ローゼンワルドデッキ』の方は、一枚の大きな単色刷りの木版画を印刷後に裁断して作成したもので、大量印刷によって庶民に普及したと考えられます。
印刷技術の登場によって、文化を享受する層が支配者層から一般の庶民まで広がったということが言えますね。

このあたりは、日本の安土桃山時代に織田信長・豊臣秀吉が狩野永徳らお抱え絵師に豪華な障壁画を描かせたのち、江戸時代の浮世絵の登場によって庶民にまで絵画を楽しむ文化が広がった流れに似ていると感じます。

今回は以上になります。

画像:未裁断の『ローゼンワルド・シート』



[9] タロットの歴史⑤

投稿者: 管理人  投稿日:2019年10月 3日(木)10時23分11秒   返信

前回までにタロットはイタリアで誕生し、木版による大量印刷とともに普及したことをご紹介しましたが、
次第にイタリア国外にも普及していきます。

イタリアの次にタロットが普及したのがフランスだったのですが、
この普及のきっかけとなった出来事は何でしょう?
①交易
②戦争
③移民

正解はのちほど投稿します。



[10] (無題)

投稿者: 名無しさん 投稿日:2019年10月 4日(金)07時36分46秒   返信

3で行きます。
1と凄く悩みますが。



[11] Re: (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年10月 4日(金)22時24分13秒   返信

>>10
ご回答ありがとうございます!

残念ながら今回の正解は②の戦争でした。

タロットは「イタリア戦争※」の間にフランスへ流入していったとされています。
※イタリアを戦場として1494年~1559年の60年以上にわたって断続的に展開。

これほどまでに長い戦争であれば、タロットという文化が国をまたいで伝播しても全く不思議ではないですね。
当時タロットはゲームとして用いられるのが一般的であったことから、賭け事などのために戦場にも持ち込まれた可能性が高いと思います。

では、ここでさらに問題です。
イタリア戦争を通じてイタリアからフランスに渡ったタロットですが、
カードの生産も次第にフランスで行われるようになります。

イタリアで誕生し、フランスでも生産されるようにタロットデッキで、
フランスのある都市の名前が付けられたものを何というでしょうか?

①マルセイユ版
②ミラノ版
③パリ版
④リヨン版
⑤オルレアン版

正解はのちほど投稿します。



[12] (無題)

投稿者: 名無しさん 投稿日:2019年10月 9日(水)07時33分53秒   返信

港町から広がりそうなイメージが有るので、マルセイユでいきます。



[13] Re: (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年10月 9日(水)15時55分36秒   返信   編集済

>>12
> 港町から広がりそうなイメージが有るので、マルセイユでいきます。

ご回答ありがとうございます。
正解です。おめでとうございます!!

というわけで、正解は①のマルセイユ版でした。
この「マルセイユ版」という名称は複雑な経緯で名付けられたので、ここで紹介したいと思います。

まず、タロットはイタリア戦争中、1499年にフランスがミラノを征服したことをきっかけに南フランスに導入されました。

そして、遅くとも16世紀末頃には内陸部のリヨンやルーアンで、
17世紀頃には地中海沿岸部のマルセイユを始め、トゥーロン、ボルドーなどでタロットが製造されるようになりました。
※なぜ地中海沿岸部で作られるようになったかというと、ご指摘の通りマルセイユは港町であったため、各地との情報交換が活発で、アジア・アフリカなど他国の文化をいち早く吸収できる環境にあり、結果としてタロットの品質を左右する木版・銅版印刷の高い技術をもっていたためです。


こうした中、1650年頃にマルセイユ版の祖型となったデッキがジャン・ノブレという人物によってパリで作成されます。
このデッキはまったくのオリジナルではなく、ミラノ産タロットのデザインを踏襲する形で誕生したものと考えられています。
(画像①参照)
これ以降、ジャン・ノブレのデザインを踏襲したタロットがフランス各地で作られることとなります。

しかし、この段階でもまだ「マルセイユ版」という名前は存在しません。
では、いつ「マルセイユ版」が誕生したのかというと、
1930年代にフランスのカードメーカーであるグリモー社が、ニコラ・コンヴェルという18世紀のマルセイユのカード職人の作ったタロットを、「マルセイユのタロット」の名で復刻したことに始まります。

こうして、ジャン・ノブレ版を祖型とする一連のタロットデッキを「マルセイユ版」と呼ぶようになったのです。
結局のところ、マルセイユは確かにタロットの一大産地ではあったものの、生誕地ではありませんでした。
(厳密にいえばパリということになるでしょうか。)
また、名称がつけられたのも比較的新しい1930年代ということでした。

今回は以上になります。

画像①1500年頃、ミラノで作成されたシート(破損している)
1段目:不明・運命の輪・戦車・不明・不明
2段目:強さ(力)・女教皇・皇帝・女帝・教皇
3段目:太陽・月・星・魔術師・愚者?
4段目:塔・悪魔・節制
※一番上の段のカードが分かりません。どなたかわかったら教えてください。

画像②:マルセイユ版(ジャン・ドーダル版)の月のカード
画像①と類似したデザイン

画像③:マルセイユ版(ジャン・ドーダル版)の悪魔のカード
人を串刺しにしている画像①とは大きく異なるデザイン。
片手を上げてフレンドリーにすら見える。



[14] Re: (無題)

投稿者: 管理人  投稿日:2019年10月10日(木)12時15分43秒   返信

>>13
補足:
1500年のミラノ産のシート(イェール大学のコレクション)とマルセイユ版を比べると、カード名のラベルが追加されていますね。

あと、似ているカードに挙げた「月」にも2匹の遠吠えする犬が追加されるなど、細かい違いはたくさん見られます。


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