チベット死者の書の掲示板

老僧「こんなに苦しいのだから、どんなものにでも、
再生してしまいたい』という気持ちがわいてくる。そこ
で、自分に近づいてくるものならなんでもいいとばかり
に、そっちのほうにふらふらとついていってしまいそう
になる。自分が生まれるはずの世界を、正確に見抜きな
さい。そして、キェー、キェー、善い人よ、細心の注意
を払い、輪廻にむかうかわりに、観音菩薩のほうにむか
い、六つの形をした輪廻に落ち込んでいくのを、可能な
かぎり、防止しなければならない」
]



カテゴリ:[ なんでもフリートーク ] キーワード: 祈り 浄霊 悟り


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投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2019年 6月 7日(金)20時27分54秒 zaq7ac4d619.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

、、、




[47] P067チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 9日(日)02時55分53秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「生まれること・・・死ぬこと・・・」
老僧「お前にいい言葉を教えてやろう、インド人が考え
たものだ。

誕生の時には、お前が泣き、
全世界は喜びに沸く、
死ぬときには、全世界が泣き、
あなたは喜びにあふれる。
かくのごとく、生きることだ。

さあ、行こう」

二人ゆっくりと、荒れ果てた山道を歩いていく、頭上
には真っ青な空がひろがっている。



[44] P066チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 9日(日)02時41分48秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「では、生まれてくることは、喜びではない、と
いうのですか?」
老僧「死ぬことが、たんなる哀しみではないのと同じよう
うに、生まれることは、それだけで、喜ばしいことでは
ない」
小坊主「では、私たち、生まれてきてしまったものの生
には、意味がないのですか?」
老僧「生と死のむこうにある、心の本質を知ることがで
きたら、その生には意味があったということになるし、
それができなければ、無意味なことを積み重ねたことに
すぎないだろう。お前はなにも知らずに生れてきたが、
今は生まれてきたことの意味を、知りはじめている」



[43] P064チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)23時48分23秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧「この最後のチャンスを逃した者には、自分が生ま
れてくることになる世界の光景が、次第にはっきりとつ
かめてくるようになるのだよ」
小坊主「では、動物に生まれてくるときには、どんな光
景があらわれてくるのですか」
老僧「洞窟や岩窟や、そまつな小屋などが、ぼんやりと
見えてくる。動物に再生する死者の意識は、それを母祖
の胎内で知覚する。母親である動物の意識も、そこには
影響を持つことになる」
小坊主「餓鬼の場合には?」
老僧「荒涼とした風景の全体が、黒く、揺れ動いている
ように、見えてくる。この世界はほんとうに苦しい、ぜ
ったいここへ入ってはだめだ」

小坊主「そんなときには、どうすればよいのですか?」
老僧「バルドも、ここまで来てしまったら、致し方ない、
意識を苦いもの、優しいもの、清浄なもののほうにむけ
て、餓鬼やアシュラなどの意識に、触れないようにする
ことだ。しかし、このときにはもう、観音菩薩の力によ
る、救い上げを待つしかない。最後のポワにかけるの
だ」



[42] P062チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)23時15分59秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

老僧「いよいよ、長かったバルドの旅も終わりをむかえ
ようとしている」
小坊主「『バルド・トドゥル』には、どうしてバルドで
解脱できなかった人が、最後に自分の生まれる世界を選
ぶことによって、悪い転生を防ぐ方法というのが説明さ
れているのだと聞きました」
老僧『バルドの旅の最後で、自分が生まれる世界の特徴
が、次第に眼前にあらわれてくるから、それを慎重に判
別して、悪い再生を防ぐことができるのだよ」

老僧「イー・キ・ルウ(肉体を持たない意識だけの身体)
となって、バルドを進んできた死者の意識が、次第に再
生の世界に近づいたことをしめす徴があらわれてくる。
前方に薄い微弱な光があらわれはじめるのである。それ
は色彩をもっている。天上の神々の世界をしめす白い薄
明かり、阿修羅の世界の赤色、人間の世界の青い色、動
物の世界をしめす緑色の薄明かり、餓鬼の世界の黄色の
薄明かり、地獄の世界の煙のモクモクとした薄明かりが、
あらわれてくるのだ、それにひかれてしまわないで、観
音菩薩に心をこめて、お祈りしなさい。これが最後のチ
ャンスなのだから」




[41] P060チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)22時49分24秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「私たちは、カルマの力によって、輪廻にふたた
び生まれでます。カルマは心を動かす物理力のようなも
のです。私たちの心の本性は、もともと鈍粋の光として、
そのような物理力の影響を受けることがないのですが、
その心が、貪りや怒りや愚かさの三つの毒によって、汚
れて、力の連鎖反応に巻き込まれていってしまいます。
そのカルマの力は、死後の意識にまで大きな影響をあた
えて、つぎの再生の形を決定する力を、持つことになる
のです」



[40] P059チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)22時31分51秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

ない。この牛をごらん。いまは牛だがかつての生であ
の牛は、お前のお母さんだったことがある。そのとき
お前にとっても、優しくしてくれたはずだ」

小坊主は、牛を優しくなでている、先輩に言った。

「その優しい牛が殺されたりしたら、どうだろう。お
前に優しいお母さんだった生き物が、苦しみながら死ん
でいくことになるんのだよ。そのことを、よく考えてみ
な」

小坊主はその言葉を思い出して、急に悲しい思いに襲わ
れた。涙までこぼれでてきた。

小坊主の独白「心の流れが、とだえないから、生命には
再生があるから、人は世界にたいして、ほんとうに優し
くなれるのだ、とあと先生は教えてくれた」



[39] P058チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)22時05分49秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「お父さんも、お母さんも、おじいさんも、おば
あさんも、僕のまわりにいるみんなが、生き物の生まれ
かわりを信じて、疑っていない、でも、ほんとうの再生
などがあるのだろうか」

小坊主は寺の中庭でくつろいでいる、先輩のお母さんた
ちに質問してみようとする。プリティブな質問なのに、
みんな一生懸命に答えてくれる。

別のラマ僧(小坊主にむかい)「死んだら、なにもかも
なくなってしまうというのか。そんなばかなことがあっ
てたまるかい。有機体でできたこの身体は、かならず滅
びる。でも、生命はそれぞれの生命の死をこえて、流れ
つづけるのだよ」
また別のラマ僧(小坊主にむかい)「心の流れは、有機
体が死んでも、続く、だから、この世界にある生き物で、
一度たりとお前のお父さんやお母さんでなかったものは



[38] P056チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)21時48分57秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧「キェー、キェー、善い人、よく聞きなさい。いま
まであなたは前の生でもらった自分の身体のイメージを、
まだ保ち持っていた。ところが、いまやそれがだんだん
かすんできて、かわって次の生で受けようとしている、
新しい身体のイメージが、はっきりと浮かんでくるよう
になる、それを知ったあなたは、悲しい気持ちになって
くる。「こんなに苦しいのだから、どんなものにでも、
再生してしまいたい』という気持ちがわいてくる。そこ
で、自分に近づいてくるものならなんでもいいとばかり
に、そっちのほうにふらふらとついていってしまいそう
になる。自分が生まれるはずの世界を、正確に見抜きな
さい。そして、キェー、キェー、善い人よ、細心の注意
を払い、輪廻にむかうかわりに、観音菩薩のほうにむか
い、六つの形をした輪廻に落ち込んでいくのを、可能な
かぎり、防止しなければならない」



[37] P055チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)21時28分14秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「あの人は、とうとう再生のバルドにまで、
やってきてしまった。今まであらわれた、さまざまなバ
ルドであたえられた、またとないチャンスを、あの人は
ことごとく逃して来てしまったのだ。あの人は、いよい
よ再生にむかう、最後のバルドに入っていこうとしてい
る、六つのちがった構造をもつ、輪廻の世界のどこかに、
またあの人は生まれ出ようとしている」



[36] P054チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)21時19分46秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「いよいよ再生に近づいてきました。このとき、
死者の前には、地獄に住むヤマ法王(シンジェ)が出現し
てきて、生前の行為の善し悪しを判断して、その人がつ
ぎの生で悪い条件に生まれるべきかどうかを、決定する
のです。ヤマ王はとても恐ろしい姿をしているといいま
すから、人々は恐れおののいてしまいます。でも先生は、
その恐ろしい姿だって、自分の心の本性と異なるもので
はないのだから、幻影のとりこになってはいけませんよ、
と死者にさとすのでした」



[35] P052チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)18時46分8秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧は、親戚の者が集まっている死者のいた部屋で、最
後の儀式にとりかかろうとしている。死者の意識は、鈍
粋な光のなかから出て、ふたたび再生へ向かう道に、入
りはじめたのだ、この時期の「感覚器官が完全に整っ
た」と言われる死者の意識に向けて、親切な教えが説か
れることになる。

老僧「キェー、キェー、善い人、ソナム・ツュリンよ、
よく聞きなさい、あなたはいまバルドの体もっている
から、夢の中でのように、家族のものや、親戚のものに
会うことができる。でも、彼らはあなたの呼びかけに気
がつかない、あなたはまるで鳥の羽根が風で運ばれてい
くように、カルマのすさまじい疾風に追い立てられて、
どんどん流されていく、その途中で、"おおい、わたしは
ここにいるよ、ここにいるのに"と呼びかけてみても、
誰も気がつかない、そこで、あなたは孤独の中で、大変
な苦しみを味わうことになる。しかし、そんなものに執
着しても、なんの意味もないのだ。いまのあなたはた
だ、観音菩薩の意志にすがることだけを、心に念じてい
ればよいのだ」



[34] P051チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)18時14分30秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「あの人がなくなってから、二十一日が過
ぎた。生きていたときに、商売に夢中で、ダルマの教え
に近づくことのなかったあの人は、存在のバルドでも悟
りを得ることがなかったようです。そのために、ふたた
び輪廻する世界への再生にむかう道に、入りはじめてい
るのです。まばゆい光、恐ろしき轟と発光を抜け出し
物質の世界をとらえだすのです。このとき、死者は生き
ていたときよりも、はるかに自由な能力をもつようにな
っているのだそうです。死者の意識は、自分の体らしい
ものがそなわっていることに気づきますが、このからだ
は岩でも山でも、木でも、通りぬけていってしまう、素
晴らしい肉体に変わっているのです。そこで、死者はこ
んなにすばらしいことなら、再生も悪くない、と考え
たりするでしょう。ところが、それは、輪廻の仕掛ける
罠なのです」



[33] P050チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)17時40分23秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧の独白「人は百年もたたないうちに死んでしまう。
長寿を得たものも、確実に死んでいく、かたちのあるも
のは、滅びをむかえ、集まったものは散り散りになって
いく。空に生まれ、空に死んでいく、人は皆、わたしも
足場をみいだすことのできないまま、宙に舞いつづける
蜂のようなものだ、財産も、家族も、肉親の愛情も、死
のときにはなんの役にもたたない。あなたはそれをすべ
て捨てて旅立つのだ。だから、わたしたちが生きている
うちにすべきことは、自分の心を成熟にむかわせること
だけなのだ。そのことの重要さが、誰にも訪れる死の時
に、わかる」



[32] P049チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)05時52分30秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

まったく愚かなことだということが、わかるだろう」

小坊主「心の本性のバルドにあらわれた、静寂や憤怒の
神々のイメージは、人それぞれの心の本体に、もともと
たくわえられていたものですから、それがあらわれてき
たときに、自分の心の真実を理解することができれば、
その人には、解脱が実現できるでしょう、でも、それは
とてもむずかしいことなので、たいがいの人は、その後
で、深い失神の状態におちいってしまうのだそうです。
そして、その失神からさめると、以前自分がもっていた
のとよく似た、身体zがむっくりと起き上がてくるのを、
感じます。『意識だけでできた身体』といわれるものが、
これです』



[31] P048チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 8日(土)05時50分53秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用   編集済

ラマ僧と小坊主が、深夜の部屋で会話している。小坊主
には、未知の世界との出会いばかりが続く毎日だった。
知りたいことで、頭のなかは一杯なのだ。

老僧「人は優しい、美しいものには心引かれて、恐ろし
い、醜いものは嫌悪感や恐れをいだく、しかし、それ
は現象の本質を見ることができないことから生まれる、
執着にすぎない」
小坊主「しかし、美しいものは美しく、醜いものは醜い
のではないでしょうか」
老僧「いや、人の胸にあるときは美しく美しい静寂尊も、
大脳に行くと恐ろしい憤怒尊に姿をかえる。幻影はたえ
まなく、その姿を変化させていく。そのどれにも、執着
してはならないのだ」
小坊主「この憤怒の神々も、あたしたちの本質なのです
か」
老僧「そうだ、だから、それに逃げまどったりするのは、



[30] P045チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 6日(木)23時28分12秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「チベットのお寺の壁には、たくさんの憤
怒の神々の姿が描かれています。瞑想の修行では、憤怒
の神々の姿をしょっちゅう、思い浮かべる訓練がおこな
われます。そうやって、チベットの人々は、死後に誰も
が出会うことになる恐ろしいイメージに、親しんでおこ
うとしているのです」

老僧(死者の意識にむかって)「キェー、キェー、善い
人、あなたの前に出現したブッタ・ヘルガの恐ろしい
姿に、おびえてはいけない。おののいてはいけない、こ
の神はあの大日如来が、姿を変えたものにほかならない。
恐ろしい姿のその心には、広大な慈悲の力がみなぎって
いる。この神の姿によって、悟りなさい、この神の姿に
よって、あらゆる幻影に打ち勝つのだ」



[29] P044チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時36分7秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧(死者の意識にむかって)「キェー、キェー、善い
人、よく聞きなさい。あなたの前にこれから、おそろし
い憤怒の形相をしたヘルカ神が、つぎつぎとあらわれて
くる。でも、それを見て驚いたり、しり込みしたり、お
ののいたり、逃げ出そうとしてはならない。それらの神
神は、あなたの大脳に住んでいる神々のほんとうの姿な
のだ。それはあなたの心に生まれた純粋な幻影なのだ。
あなたが、こうした恐ろしい神々に恐怖してしまうこと
がなければ、あなたはかえってこれらの神々によって、
確実に解脱できるだろう」



[28] P043チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時34分43秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧(家族や親戚のものたちにむかって)「さて、わた
したちのソナム・ツェリンが死といわれる状態に入って
から、今日で八日目だ。彼の意識は、いま心の本性のバ
ルドにあって、憤怒の形相をしたヘルカ神と出会おうと
している。バルドの中でも、難関のひとつだ、バルドを
渡っていく彼の旅が無事であるように、彼がその道で悟
りを得ることができるように、あなたがたも祈りをささ
げていておくれ」



[27] P042チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時33分45秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「先生のお話によりますと、心の本性のバ
ルドに入った死者の意識は、そこで自分をつくってきた
おおもとの存在の、ありのままの姿を見ることになると
いうのです。生きている人の胸のあたりには、四十八の
静寂神がいて、おだやかな波動を放っています。ところ
が大脳のあたりには、五十二の憤怒尊がいて、破壊的な
力をもった波動を放ち、そのふたつの波動があわさって、
人間の波動をつくっていました。身体の離れた死者の意
識は、このバルドの中で、静寂と憤怒のふたつの姿をし
た、自分のほんとうの姿と出会う、そして死者はこれか
ら、その憤怒の神々と出会っていかなければならないの
です」



[26] P041チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時32分55秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧「キェー、キェー、ソナム・ツエリン、ここにあら
われたブッタたちは、あなたの心と別のものではない。
生きていたときは、あなたの心臓の位置にいたブッタた
ちが、今はこうしてあなたの前に出現しているのだ、だ
から、このブッタたちは、あなたの心から発生してきた
のだ」

老僧「そのブッタたちが、あなたの心臓めがけて、光を
放ってくるだろう。それは心の本性でもある叡智の光な
のだ。その光を、あなたの心臓に受けなさい。そうして、
ブッタたちと一体に溶け合うことによって、あなたは輪
廻から救われるだろう」



[25] P040チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時32分3秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「こうして、三日目には宝生如来の出現を
しますまばゆい黄色の光が、死者の意識にあらわれ、
同時に、人間の世界に生まれる『種子』をしめす、青い
弱々しい光もあらわれます。四日目には無量光如来をあ
らわす、赤い痛烈な光と、餓鬼の世界に生まれる『種
子』である弱々しい黄色い光が同時に出現。五日目には、
不空成就如来をしめす痛烈な浄化の力をもつ緑の光が、
阿修羅の『種子』をあらわす微弱な赤い光とともに出現
します。先生は、死者に向かって、その痛烈な光のほう
に心をむけて、安全そうな弱い光に、ひかれてはいけな
いよ、と死者にさとすのでした」



[24] P039チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時30分38秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「つぎの日にも、先生と僕は出かけます、
この日には、死者の意識に金剛薩?が青い光とともに
出現してくる、というのです。まるで目の前に、痛烈な
光が差し込んできて、しかもその光のなかに、仏様の形
があらわれるのだそうです。そういうイメージが、あら
ゆる人の心の本性には、すぐに含まれていて、それが外
に映し出されてくるのです。そして、その痛烈な光とい
っしょに、輪廻する世界に生まれてくる『種子』も?か
れます。青い光といっしょに、白い薄明かりがあらわれ
てきます。この光にひかれると、地獄に生まれる『種
子』がまかれることになります」



[23] P038チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時29分44秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「このときから、死者の意識には、もとも
との自分の心の本性にたくわえられていた。いろいろな
イメージがつぎつぎとあらわれてくるようになるのだそ
うです。そして、そのうちにもっとも純粋で、輪廻の世
界の力に染まっていない。イメーが出現します。まず
は、おだやかな波動をたたえた光とともに、静寂の神々
があらわれてきます。いちばん最初にあらわれてくるの
は、大日如来のイメージです。まばゆいほどの白い光と
ともに、それは出現しますが、そのすぐあとに、白いけ
れどもっとどんよりした光があらわれます。これは天上
の神々世界をあらわす光で、それに心をひかれずに、ま
っすぐに強烈な光のほうをみつめなさい、と先生は教え
ていました」



[22] P036チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時28分32秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「生命のからだから離れた死者の意識は、
自分自身の中から出現してくる、さまざまな光を見るの
です。生きているときよりもかえって研ぎ澄まれてい
る死者の感覚は、ラマの教えの記憶をとりもどしなさい、
という先生の声をはっきり理解できるのです」

老僧(近くにいる死者の意識の存在を感じ、それに呼び
かけるようにして)「あなたの前に、すさまじいほどにま
ばゆい光があらわれてきただろう。この光は心の本性に
住む大日如来の胸から放射されてくる叡智をあらわす、
紺青色のまばゆい光だ」(すぐに調子を警告の調子に変
えて)「しかし、その光といっしょに、あなたの前に、そ
れほど強烈でない、魅力的な白い光があらわれてきた
のも、見えるだろう。注意しなさい。こちらの光りのほう
は、天界の神々のものだ。こちらの光のほうに引かれて
いくと、あなたは神として生まれ、ふたたび輪廻の中に
おちこむことになる」(ふたたび、優しく呼びかける調子
にもどって)「強烈にまばゆい光にあなたは心を寄せる
のだ、そして、大日如来の慈悲によって、その光の中に
溶け入っていくことができるように、祈りの気持ちを注
ぐのだ」



[21] P034チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時27分33秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

ふたたび、あの死者の家、もう死体は火葬にされてしま
ったので、死体が横たわっていた部屋は、いまではがら
んとしている。しかし、その部屋でラマ僧たちは、ま
るで死者の意識がそこにあるかのようにして、ふたたび
呼び掛けをはじめる。この日から「心の本性のバルド」
にいる死者への呼びかけがおこなわれる。

老僧「キェー、キェー、善い人、ソナム・ツェリン、よ
くお聞き。あなたは三日と半日もの間、失神していたの
だよ。その間、自分が何をしていたのか、どこにいたの
か、わからなくなっているだろう。あなたは今、心の本
性のバルドの中にいるのだ。あなたはそこで、さまざま
な幻影に出会うことになる。これらの幻影は、心の本性
からわきあがってくる純粋な光のたわむれであると同時
に、あなたをふたたび輪廻の中に誘惑していこうとする
力でもある。細心の注意で、このバルドを渡っていくの
だ。そして、このバルドにおいて、こんどこそ解脱を実
現するのだ」



[20] P031チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時26分20秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧と小坊主は、大きな寺の薄暗い本堂に入っていく。
ふたりは壁を見上げる。そこには、静寂と憤怒の百の神
神の姿を描いた。見事なマンダラ図がかかっている。

老僧(壁を見上げながら)静かな優しい表情をした神
神が四十八尊、恐ろしい表情をした憤怒の神々が五十
二尊。この百の神々が人のからだの目に見えない組織
をつくっている。生きていたときは、からだの中で活動
し、死んでからは、死者の意識はこれらの神々と出会う
ことになる。あの人もそうだ」

小坊主は、驚きにみちた表情で、これらの神々の姿をみ
つめている。



[19] P030チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時25分15秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

二、三日後の早朝、老僧と小坊主の二人は、ふたたびあ
の死者の出た家に向かう山道を歩いている。

小坊主「では、この間まで、あの人の心は死のバルドに
あったわけですね」
老僧「そうだ。そして、心の本性のバルドに突入したと
ころで、失神してしまった。それから覚めるのに、三日
ほどの時間がかかる。だいたい今日あたりから、死者の
心は新しい体験をはじめる」
小坊主「まだ耳で聞こえるのですか」
老僧「もう耳で聞いているのではないが、死者の心は身
体を離れて、もっと明瞭にいろいろなものを聞きわける
能力を、もつようになっているんじゃ」



[18] P029チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時24分1秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「生命存在のバルドとは?」
老僧「純粋な光を本体とする心が、それぞれの生命の組
織の中で活動している状態のことを、そういっている。
ミミズはミミズという生命組織をとおして、自分の世界
を生きているし、犬は犬、餓鬼は餓鬼、人は人の生命の
条件にしたがって自分の世界をつくり、それを生きるこ
とになる」
小坊主「どうしてそれが、途中なのですか」
老僧「それぞれの生命体が自分のまわりにつくりだし
ている世界というのは、その生き物にとってだけ意味を
もつ世界だ、心はその中を生きながら、自分は根源に達
していると感じることができない、だから、途中なのだ」



[17] P028チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時23分2秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

ふたりは夜遅くなってから、寺に戻ってきた。もう食堂
にはコックさん(マチュンラ)もいなくなって、食べるも
のもない、老僧の自室でふたりは、ツェンバだけの簡単
な食事をとった、小坊主は自然とラマ僧に、自分のかか
えている疑問をなげかけた。ラマ僧と弟子の信頼にみちた
関係はこうしてしだいにできあがってくるのだ。
小坊主「バルドについて、もっと教えて下さい」
老僧「バルドというのは、途中という意味だ。過程とか、
中間の状態という意味もある。バルドには、四つの種類
がある。生命存在のバルド、死のバルド、心の本性のバ
ルド、再生のバルドの四つだ。これに夢のバルドや、瞑
想のバルドを付け加える教え方もあるが、わしらの
伝統では、その四つのバルドがある」



[16] P027チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時22分13秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

返り道の野原のようなところにすわって、老僧と小坊主
が、語りあっている。
老僧「わしたちがなんで修行しているかと言えば、生き
ているうちに、心の本質である、純粋な先というものを
体験するためだ、でも、ふつうの人間には、それはむず
かしい、そこで、わしらは、死者をバルドで救おうとす
る」
小坊主「あの人は救われましたか」
老僧「いや、だめだった。あの人の意識は、いまごろ、
彷徨いはじめているはずだ」
小坊主「では、もう救いようがないのですか」
老僧「そんなことはない。これからでも、遅くない」



[15] P026チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時21分25秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「死者の意識が体から分離をおこしはじめ
るとき、死者はものすごい光や色彩や音響を体験するこ
とになります。千もの雷がいっせいに落ちてきたときの
ような、ものすごい音と光と色です。心が生き物のから
だの条件づけを離れて、いまはまったく自由の中に帰っ
ていこうとしている。それはそれは、晴れがましい瞬間
です。それをおそれてはならない、と先生は死者にむか
って、教えていました」



[14] P025チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時20分34秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

のだ。でも、さみしがってはいけない、死は誰にでもお
こる。あなたはこれから、死のバルドを去って、心の本
性のバルド(チュニー・バルド)の中に、入っていく。
さまざまな光や音や色を体験するだろう。でもそれをこ
わがってはいけない。おののいてはいけない。この音も
光も色も、あなたの存在本来の姿そのものが、あらわれ
ているにほかならないのだから」



[13] P024チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時19分47秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧(ふたたび死者の耳にむかって、よびかけをはじめ
る)「キェー、キェー、善い人、ソナム・ツェリンよ、よ
く聞きなさい」

このとき、死者の意識は、すでにからだを離れて、まわ
りの世界を不思議そうに見ている。家族や親戚のものが、
別室で泣いているのが見える、死者は自分の寝ていたベ
ットにいってみる。でも、それはもうかたづけられてし
まい、自分の遺体からは衣服がはぎとられて、丸裸で、
布に包まれているのを見る、家族や親戚のものが、死者
の名前を呼んでいるのがみえる、しかし、彼がそれに答
えようとしても、彼らにはわからない。死者はとても悲
しい気持ちに、襲われてしまう。老僧はその気持ちを察
するかのように、今度は遺体の耳から離れて、つぎのよ
うに、語りだす。

老僧「あなたには、あの死と呼ばれるものがやってきた



[12] P022チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時18分54秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧はじっと死者の様子を観察している。何かの徴候を
発見したようである、

老僧「意識と体の分離がはじまったようだ・・・」

小坊主の独白「先生はあとでこう教えてくれました。本
体が純粋な光である心は、生き物の体の中にあるときは、
さまざまな条件に縛られているのですが、死の体験の中
では、その心がもともとの姿である、純粋な光にたちか
えっていくのを、誰でも見ることができるようになるの
です。チベットの人たちは、死というものを、解脱を実
現する絶好のチャンスとして、利用しようとしたので
す」



[11] P020チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時18分0秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧は、死者の耳もとにむかって、何度も何度も、同じ
言葉を語りかけている。
老僧「あなたが生前にラマから受けた教えを、思い出す
のだ、この光と一緒になりなさい」
小坊主「でも、ふつうの人は、ここで死と溶け合うなん
てまねはできません。そのうちに、気のエネルギーが中
央の管から分かれて、左右の二本の管に流れ込んできま
す。このとき死者の意識は、また別の光を体験するよう
になります。死者は自分が死んでいるのか、死んでいな
いのか、自分自身ではわかりません。でも、家族のこと
は見えるし、彼らの悲しんでる声も、聞こえます」
老僧「キェー、キェー、善い人よ、この光を見ながら、
あなたは自分の守り本尊のことだけを、考えなさい、こ
こにあらわれているのは、純粋な本質をもった幻影なの
だ、また守り本尊と生前親しんでいなかった人は、ここ
で観音菩薩のことだけを、考えなさい、この純粋な幻影
が、あなたを解脱に導いていくだろう」



[10] P018チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時17分9秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧「キェー、キェー、その光だ、あなたの前にあらわ
れてきたその光と溶け合うのだ。その光は存在と生命の
おおもとをつくる、原初の光なのだ。その光には、実体
も、形も、色もない。まったく汚れがなく、空である、
輝きに満ちている。この光こそが、あなたという生き物
をつくっていた、純粋な本質なのだ。そのことを悟って、
この光と合体することを務めなさい」
小坊主「人を解脱に導くこの純粋な光があらわれている
時間は、人によってちがうのだそうです。生きているう
ちに、瞑想の訓練をして、気のエネルギーが通る管を高
めておいた人には、いつでもこの光が見えるのに、生
前に心の流れを汚すことを重ねてきたような人には、指
をパチンとはじく間ほども、接続できないのです』



[9] P017チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時16分20秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

くと赤いしずくが心臓の位置で出会うと、その瞬間にあ
たりは黒い闇でおおわれていくようになります。意識が
まったく混迷してしまうのです。・それから、黒雲は消
え、しだいに意識は晴れてきて、まるで雲がきれて青空
があらわれるように、死者の意識には、まばゆいばかり
に透明な、光があらわれてくるというのです』



[8] P016チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時15分35秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

老僧(死者に呼びかけながら)「あなたは呼吸を止める。
そうすると、あなたの前には、生命と存在の根源を作く
る、まばゆい光があらわれる。この光こそ、生前にラマ
があなたに教えていた、はじまりの状態の光といわれる
ものなのだ」

小坊主の独白「先生は私にこう教えてくれました。息
がたえても、からだの内部を流れる気のエネルギーは活
動を続けています。それはまず、からだの中央にあるウ
マという管に集まってくるようになります。そうすると、
死者は自分の頭頂から、白いしずくが降りてくるのを体
験します。すると頭上の空間がすみわたってきて、月の
光のような白い道がこちらみむかってくるのです。同じ
ころ、へそのある位置から、赤いしずくが昇ってきます。
すると頭上には日の光を思わせる赤い光の道が、開かれ
てきます。死者はこのとき、自分の意識がきれいにすみ
わたってくるのを、知るでしょう。ところが、白いしず



[7] P015チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時14分43秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

みのときではなく、大いなる解放のときだというのです。
生きている苦しみから解放されるからではありません。
死後にやってくるバルドの体験をとおして、いまだに未
熟だった人も、生命のもっとも深い真理を理解すること
ができる。だから、死はすべてを奪うものではなく、ほ
んとうの豊かさをあたえてくれる機会だと言うのです。」



[6] P014チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時13分49秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

「外の息が止まった」ことを見てとったラマ僧は、死者
の耳元に自分の手をあてて、大きな声で死者の呼びかけ
をはじめた。「おおい、おおい」と呼びかけるのだ。死者
は返事をしない。しかし、ラマ僧はこのとき、死者の意
識がその声をはっきり聞いているのを知っている。死
者の意識にむかって、「心を集中して、私の声を聞きな
さい」と言うのだ。それから、ラマ僧はゆっくりと『バ
ルド・トドゥル』と読みあげはじめた。しっかりとした
口調で、威厳と優しさをもって。

老僧「キェー、キェー、ソナム・ツェリンよ。よくお聞
きなさい、いまあなたはとても大切な時を迎えている。
生きているときには得られなかった悟りが、死の体験を
とおして、いまだ未熟なあなたにもよく理解できる、ま
たとない機会がやってきたのだ」

小坊主の独白「先生のお話では、死は人間にとって悲し



[5] P012チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時12分46秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主の独白「あとで先生からうかがっ感覚のたことですが、
このとき死んでいこうとしている人は、死者の働きが弱
まってきて、その直後から、自分の体になにかとても大
きな変化が起こっていることに気がつくのだそうです。
体をつくっていた物質が、それぞれのもとになっていた
元素に引かれて、分解をおこしはじめるのだそうです。
死の徴候があらわれてくるのです」・・・「肉は元素
に溶解しはじめます。死んでいく人は、自分が重いもの
の元素に押しつぶされていくように、感じます」・「血は水
の元素に溶解していきます。そうすると、鼻と口から汁
が出るようになります」

死者は苦しみの表情を見せる、三度長い呼吸をしたあと、
息が絶える。

老僧「外の息が止まった・・でも内の息は止まっていな
い」

小坊主の独白「外へ吐く息はとまったけれども、体を流れ
る気の動きは止まっていない、という意味です」



[4] P011チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時11分43秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

死者のまわりには、たくさんの家族や親戚のものが集まっ
て、泣いたり、叫んだりしている。ラマ僧は後ろ向き
直って、彼らを手で制してから、落ち着かせるために、
こうさとすのだった。

老僧「死者のまわりで泣いたりしても、なんの役にもた
たない。ただ死者の意識を混乱させるだけだ。そんなこ
とよりも大切なのは、死者を静かな精神状態においとい
てやることだ。(家族や親戚のものに向かって)まず、
体の右側が下になるように、彼を横たえてあげなさい。
そうすると、体が流れる風を、落ちつかせることができ
る」

老僧、死者の呼吸や脈拍を注意深く観察している。

老僧「もうすぐあのときがくる・・・」



[3] P010チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時10分34秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

ラマ僧と小坊主は、村の中の裕福そうな一軒の家に入っ
ていく、入口では家族が二人を丁寧に迎えてくれた。小
坊主にとっては、こんなに尊敬を受けるのは、はじめて
だったので、少しおもはゆい感じもした。

小坊主「僕はまだそんなに修行もしていなし、なに
が真理なのかも、よくわかってはいない。でも、みんな
はこんなに丁寧に僕を迎えてくれる。不思議な感じだ
な」

ラマ僧は死をひかえた人のいる部屋に入ると、静かにべ
ットの横に腰を下ろして死にゆく者の診察をはじめた。

老僧「この人は死ぬ前にポアの修行をしていたのかな」
家族「いいえ、商売でいそがしかったものですから」
老僧「ならば、ポワはできない、バルドの教えで教うし
かないな」



[2] P008チベット死者の書

投稿者: ひぐひぐ 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時09分35秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

小坊主「『人が死ぬ』というのは、どういうことなのです
すか」
老僧「人は死ぬと、バルドという状態に入っていく。死
ぬと、すべてが終わりじゃないんだ」
小坊主「人は死ぬとどんなところへ行くのですか」
老僧「そのことが、このお経に詳しく書いてある」
小坊主「それはなんというお経ですか」
老僧「バルド・トドゥル』というお経だ。人は死ぬとバ
ルドへ行く、そのとき死者が怖がったりしないように、
このお経を使って道案内するのが、わしらの役目だ」
小坊主「そんなことが、どうしてできるのですか」
老僧「人が死んで、いろいろな感覚がなくなっても、耳
の働きは最後まで残っている。死といわれる状態に入っ
ても、死者の耳はまわりの音を聞いている。そこでわし
らは、死者の耳に向かって、死についての偉大な教えを
説いてきかせて、安心して、バルドのなかに入っていけ
るようにしてやるんじゃよ」



[1] 掲示板が完成しましたキラキラ

投稿者: teacup.運営 投稿日:2018年 9月 5日(水)14時00分32秒 zaq771a1e75.zaq.ne.jp  通報   返信・引用

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